2008年2月アーカイブ

善玉菌と悪玉菌

あちこちで耳にする善玉菌と悪玉菌。
善玉菌と悪玉菌は便秘と関係がある菌だということを知っている人は多いでしょう。
しかしこれらの菌がどのように便秘に関係しているか知っていますか?

ここで便秘と善玉菌、悪玉菌についてご紹介したいと思います。
人間の腸内には100兆個以上の菌が住んでいると言われています。そしてそれらの菌は体に良い菌である善玉菌、体に悪い菌である悪玉菌、そしてどちらでもない日和見菌に分けられます。
善玉菌は体内で乳酸を作り、腸内を弱酸性に保ち、食べ物の消化吸収を促がしてくれます。善玉菌が腸内に増えることで腸のぜん動運動が活発になるため便秘になりにくくなります。また、善玉菌の作用により腸管内の浸透圧が高まるため、これも便秘防止につながります。
善玉菌として知られているものに乳酸菌があります。乳酸菌は糖を分解して乳酸を作る細菌の総称でビフィズス菌、ヤクルト菌、ラブレ菌などさまざまな種類があります。

善玉菌の働きには次のようなものがあります。
・ 悪玉菌が増加するのを抑える
・ 食べ物の消化、吸収を促進する
・ 免疫気力を高め、病気への抵抗力をつける
・ 毒素から体を守り食中毒を予防してくれる
・ 腸のぜん動運動を強め、便秘を予防・改善する
・ ビタミンB群の合成をする
善玉菌である乳酸菌を腸内で増やすには、乳酸菌が入った食品を直接摂取する方法があります。よく知られている物にヤクルト、カルピス、ビオフェルミンなどがあります。腸内の善玉菌を増やす他の方法として乳酸菌の栄養素となる食品を摂って善玉菌を増やすという方法があります。善玉菌の栄養素には食物繊維やオリゴ糖などがあります。

一方、悪玉菌は善玉菌と反対の働きをし、便秘をもたらします。
悪玉菌にはウェルシュ菌、ブドウ球菌、緑膿菌などがあります。悪玉菌が増えると腸内がアルカリ性になり食べカスの腐敗が進んだり、細胞の新陳代謝が乱れたり、免疫力が低下したりとさまざまなトラブルを引き起こします。また、悪玉菌が増えると腸のぜん動運動が弱まるため便秘につながります。

悪玉菌は次のようなトラブルを引き起こします。
・ 免疫力の低下
・ 腸のぜん動運動を弱め便秘をもたらす
・ 肌荒れや口臭、腹痛
・ 腸内環境の乱れ
・ 内臓への負担の増加
・ 発がん物質の生産量の増加

このように悪玉菌はさまざまなトラブルを引き起こし、便秘だけでなく下痢、肌荒れをもたらします。また便秘がひどくなると大腸ガンや大腸ポリープなどの病気にもつながっていくため早めに悪玉菌を減らす必要があります。悪玉菌は運動不足やストレス、不規則な食生活などが原因で増加していきます。
規則正しい生活、リラックスした生活を心がけて便秘にならない腸内環境を作るようにしましょう。

便秘薬

便秘解消の体操をしても運動をしても食事を改善してもなかなか便秘が解消しない。
そんな頑固な便秘に困ったら、便秘の薬を飲んでみてはいかがでしょうか。

便秘薬には大腸を刺激して排便を促すものや、硬くなった便に水分を与えて軟らかい便にして出やすくするもの、肛門からいれて腸に刺激を与える即効性のあるものなどさまざまなものがあります。選ぶ時は自分の便秘に合ったものを選ぶことが大切です。便秘を早く解消したいからといって刺激の強い薬や座薬などを使うと下痢になったり、腸の調子が狂ったりしてしまいかえって不快な思いをすることもあります。薬局で便秘薬を買う時は適当に選ばず薬剤師の先生に相談してから購入するようにしましょう。

便秘の内服薬には次のような種類があります。
・ 刺激性下剤
市販の便秘薬の多くは刺激性下剤です。
刺激性下剤は腸を刺激して動きを活発にします。また腸壁からの水分分泌を促がす効果があり、便を軟らかくし排便をしやすくします。ビサコジル、フェノバリンなどの合成薬やセンナ、センノシド、アロエなどの生薬があります。刺激性下剤は刺激が強いので長期にわたっての使用はさけましょう。また妊娠中の使用はオススメできません。

・ 浸透圧性下剤
硬くなってしまった便に水分を浸透させ、便を軟らかくして排便をしやすくし便秘を改善します。刺激性下剤と比べると薬の作用は穏やかです。

・ 膨潤性下剤
多量の水で服用します。腸内で止まっている便を膨張させ量を増やすことで腸に刺激を与えて排便を促がし便秘を改善します。主な成分にカルボキシメチルセルロース、プランタゴなどがあります。膨潤性下剤は便量を増やして腸に刺激を与えるため、腸にポリープがあって腸管が狭くなっている場合は腸閉塞を起こすことがあるので服用の際は注意が必要です。

便秘薬には内服薬以外にお尻からいれる座薬や浣腸などがあります。
座薬は肛門から錠剤を入れることで腸に刺激を与え排便を促がす便秘薬です。浣腸は液体を肛門から入れて腸に刺激を与え排便を促がす便秘薬で即効性があります。

便秘薬を飲む時は胃腸薬と一緒に飲むと便秘薬の効き目が薄くなったり、胃痛が起きる原因となることがあるので、便秘薬と胃腸薬の併用には注意が必要です。

女性の中にはダイエットのために便秘薬を使用する人がいますが、刺激性の便秘薬は刺激が強くあまり頻繁に使用すると腸弛緩症候群になる場合があります。ダイエットに使用するといった間違った服用はせず便秘薬は正しく使用しましょう。

便秘薬は症状に合ったものを上手く活用することが大切です。
便秘になってしまったら薬だけに頼らず、腸を刺激する体操をしたり、腹筋を鍛えたり、規則正しい食事をとることを心がけましょう。そして便秘体質を改善し薬に頼らなくてもスムーズな排便ができるような体を作るようにしましょう。

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